Berryz工房とかいう奇跡
下の記事(りぼん世代22歳女子選ぶ、少女漫画みたいなBerryz工房の歌詞25選)の続きを書こうとして、ベリの歌を適当に流してたんですけど、「真っ白いあの雲」から次に進めなくなってしまった。
元気だけが ほら 取り柄みたいな 褒められ方しても腑に落ちない
声の感じをね 褒められるときは 素直に嬉しいけれど
この歌を聞くと、いつもなんだか泣きたい気持ちになる。
Berryz工房は私と同い年だ。厳密にいうと、1992年度生まれのまあさ、雅、ちなみが同い年。佐紀ちゃんとももちは一個上で、熊井ちゃんが一個下、梨沙子はそのさらに下。ほとんど同じ世代である。
彼女たちの小学生時代は私にとっても同じ小学生時代で、20代前半の今は、私も同じ。今、22歳(うさちゃんピース)。
Berryz工房 『Be 元気 (成せば成るっ!)』 (MV) - YouTube
いつもなんとなく、彼女たちの生きる世界に自分を重ねていた。あのとき、キッズオーディションの要項がテレビに流れた瞬間を覚えている。加護ちゃんが大好きだった私は、受けたいんだけどとちょっと本気でお母さんに言ってみたけど、関東在住でなかったから突っ返された。彼女たちもあの時あの瞬間、同じようにお母さんと受ける受けないの話をしたのだ。
だからなのか、私は彼女たちの歌に出会った瞬間から今もずっと、その楽曲に、パフォーマンスに、価値観や生き方に、ものすごく感情移入をしてしまう。
今ではもうアイドルになりたいなんて思わないけれど、今のBerryz工房は確実にあの頃の私の夢そのものだった。
Berryz工房「なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?」 (MV) - YouTube
もうひとつ、感情移入というか、彼女たちを語るときに絶対に外したくないことがある。
それは、twitterでももう何度か言ったと思うけれど、彼女たちが一般的に言うところの「かわいくて、カンペキで、あんな女の子になりたい!って思わせられる」アイドルではないということだ。かなり失礼な言い方になるから少しでも腹がたったらそっとブラウザを閉じてほしいと思う。
彼女たちは、いわゆる「女子がコンプレックスと認識するいろいろなもの」をそりゃもうたくさん持っている。
ぽっちゃりだったり、ガリガリだったり、背がすごく高い、低い、丸顔、顎が長い、ぶりっこ、自分のしたいファッションが認められなかったり、なんかそういう女の子の深刻(そうに見える)な悩みみたいなのがなぜかすごく集まってる。それらは本来、特にアイドルをする上ではネガティブな要素になるものである。
でもBerryz工房は、かっこよくて、かわいくて、面白くて、楽しくて、なんかもうすんごいグループだ。
あのエネルギーは一体なんなんだろう。なんでこんなに素敵なグループなんだろう? 私にはわかんないです。
でもひとつだけ言えるのは、同じようにいろんなコンプレックスを抱えるひとりの女子として、彼女たちの存在は、羨ましく、ときに妬ましく、そして本当にキラキラ輝いて見えるということ。
ああ、私もBerryz工房のみんなみたいな女の子になりたい。
コンプレックスは山ほどって 言い訳も山ほどって
それでも楽しいのかい
Berryz工房 『永久の歌』 ([Berryz Kobo(Song of Eternity])(Promotion Ver.) - YouTube
そんなBerryz工房は、3月3日をもって無期限の活動停止となる。彼女たちなりの答えを私は心から支持する。ズルズルと続けずに(そりゃ発表当時はそういうベリを夢見てたけれど)、しっかりと区切りをつけて次のステージに進もうとしているみんなの姿はやっぱりかっこいい。発表から今までのあいだで、改めてBerryz工房というグループの素晴らしさを再認識することができた。
でも本当に、なんてタイミングなんだろうと思う。
私は就活と卒論をはじめる。社会人になっていく友達もいる。関東に、関西に、海外に、結婚に、周りがみんなバラバラになっていく。楽しかった青春の日々にはもう戻れないし、もういい加減いろんなことから独り立ちをしないといけない時期だ。
Berryz工房『Love together!』(Promotion Ver.) - YouTube
忘れないわ 今日までの 素敵なこの道を
好きよ好き 大好き また会えるよね
時が過ぎ それぞれの道に向かって行く
だからこそこの瞬間 宝物だよ
ありがとう、佐紀ちゃん。ももち。まあさ。ちなみ。みや。熊井ちゃん。りしゃこ。舞波。 最後のコンサートが、今までで一番素敵なコンサートになりますように。
夢と癒しと青春をありがとう、Berryz工房。